SC-88Pro には 音声出力が 2系統ありますが、工場出荷時の設定では 全てのパートが OUTPUT1 から出力され、OUTPUT2 からはどのパートも出力されないようになっています。
OUTPUT2 は、あるパートを通常パートとは別に外部エフェクターなどへ出力するような際に使用します。
※ OUTPUT2 に出力するよう設定したパートの音は、 OUTPUT1 から出力されなくなります。
パート毎のアウトプット・アサインを OUT-2 に設定変更する方法、および、 OUTPUT2 使用時の注意事項は以下のとおりです。
設定変更方法
■ 本体で設定変更する方法
※外部シーケンサーからリセット情報が送られると、初期状態に戻ります。
- [ALL]のインジケーターが消灯していることを確認します。
インジケーターが点灯しているときは、[ALL]ボタンを押して消灯させます。 - PART の[<]と[>]を同時に押します。
- PART[<][>]で設定を変更するパートを選びます。
- [▲][▼]を押して、設定を変えるパラメーター“ OUT Asgn ”(アウトプット・アサイン)を選びます。
- INSTRUMENT[<][>]で値を設定します。
OUT-1 :エフェクト音を含む音が OUTPUT1端子からステレオで出力されます。
OUT-2 :エフェクトのかからないダイレクト音が OUTPUT2端子からステレオで出力されます。
OUT-2L:エフェクトのかからないダイレクト音が OUTPUT2L端子から出力されます。(パンの設定は無効になります。)
OUT-2R:エフェクトのかからないダイレクト音が OUTPUT2R端子から出力されます。(パンの設定は無効になります。) - 設定ができたら PART の[<]と[>]を同時に押して操作を終了します。
■ システム・エクスクルーシブを使用する方法
SC-88Pro の OUTPUT2 から出力するための、各パート毎のシステム・エクスクルーシブ・
メッセージは、以下のとおりです。
パート1: F0 41 10 42 12 40 41 21 01 5D F7
パート2: F0 41 10 42 12 40 42 21 01 5C F7
パート3: F0 41 10 42 12 40 43 21 01 5B F7
パート4: F0 41 10 42 12 40 44 21 01 5A F7
パート5: F0 41 10 42 12 40 45 21 01 59 F7
パート6: F0 41 10 42 12 40 46 21 01 58 F7
パート7: F0 41 10 42 12 40 47 21 01 57 F7
パート8: F0 41 10 42 12 40 48 21 01 56 F7
パート9: F0 41 10 42 12 40 49 21 01 55 F7
パート10: F0 41 10 42 12 40 40 21 01 5E F7
パート11: F0 41 10 42 12 40 4A 21 01 54 F7
パート12: F0 41 10 42 12 40 4B 21 01 53 F7
パート13: F0 41 10 42 12 40 4C 21 01 52 F7
パート14: F0 41 10 42 12 40 4D 21 01 51 F7
パート15: F0 41 10 42 12 40 4E 21 01 50 F7
パート16: F0 41 10 42 12 40 4F 21 01 4F F7
上記のメッセージをお使いのシーケンスソフトで入力し、送信してお使いください。
システム・エクスクルーシブ・メッセージの入力や送信手順につきましては、お使いのソフトウェアの説明書をご覧いただくか、メーカーへ直接お問い合わせください。
Output2 使用時の注意事項
- ヘッドホン・ジャックからは OUTPUT1 の音が出力されます。
(OUTPUT2 に割り当てたパートはヘッドホン端子からは出力されません。) - OUTPUT2 からの音は、ボリュームつまみに関係なく一定の音量で出力されます。
- Sys. OUT Mode が Sel のときのみ有効です。 Fix になっていると、上記設定は無視されます。
(詳しくは、取扱説明書の「パート・パラメーター」のページをご参照ください。)
この記事は発売当時の情報を元に作成されています。
このため状況の変化によって正しくない情報が含まれている場合があります。またそのような場合でもこの記事は更新されません。
ご理解のほどよろしくお願いします。