ミキサー部EQのHigh, Low(シェルビング・タイプ)と、エフェクト部EQのHigh, Lowをシェルビング・タイプに設定した場合では、仕様が異なるため周波数表示のポイントが異なっています。
ミキサー部EQでは、フィルターのカットオフ周波数と同じようにカーブが変化し始めて3dBのポイント(LoA, HiA)を表示しています。
エフェクト部EQでは、ピーキングタイプイコライザの周波数表示と聴感上近くなるように最大効果から約3dB下がったポイント(LoB, HiB)を表示しています。
このため、それぞれのEQを同じ値に設定しても、効き方が異なります。
たとえばHighEQで10kHz付近を強調したい場合、エフェクト部EQではHiBのポイントを10kHzよりやや低い値にあわせればよいのですが、ミキサー部EQの周波数表示はHiAのポイントですから、10kHzにあわせても10kHz付近はほとんど変化しない(効果がない)ことになります。
同じ効果を得るには、HiAのポイントをより低い周波数に設定する必要があります。
同様にミキサー部LowEQの周波数は、エフェクト部EQの周波数より高い周波数に設定する必要があります。
ただしアルゴリズムの違いによりゲインを変えるとカーブも変化するため、ずらす周波数のポイントも変化します。また、効果は完全には一致しません。
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