SA-300 アンチ・フィードバックは、ローランド独自のユニークな
「 ピッ、ピッ、ピピ、ピューン」 という信号を発生して、瞬時にセッティングを行なう
ことのできる、画期的な仕様です。
アンチ・フィードバックの設定方法
マイク・スタンドを使う場合
- マイク特性と環境特性を補正することが可能です。
- SA-300 とマイクを配置/接続します。
- 使用位置に SA-300 とマイクを配置してください。
- マイク・スタンドの高さとマイク角度を調整してください。
- SA-300 のVOLUME つまみを、実際に使用するときの音量に設定してください。
- ANTI-FEEDBACK の ON/OFF ボタンを押して、インジケーターを点灯させます。
- ANTI-FEEDBACK の [ SWEEP ] ボタン を 1 秒以上押します。
インジケーターが点滅し、「 ピッ、ピッ、ピピ、ピューン」 という、計測信号が発音されます。
計測信号は、マイクの位置やボリュームの設定に応じて自動設定されます。
※ 音量が上がっている状態では、比較的大きな音が出ますので、ご注意ください。
※ 計測精度を上げるため、発音中はできるだけ静かにしてください。
※ マイクの前に立たないでください。
計測・解析が終わり、フィードバック予防処理が完了すると、インジケーターは点滅から点灯に変わります。
マイクを手に持って使う場合
- マイクを持って移動しながら使う場合は、環境特性が変動するため、マイク特性のみを補正します。
- ANTI-FEEDBACKの ON/OFF ボタンを押して、インジケーターを点灯させます。
- SA-300 とマイクを配置/接続します。
- SA-300 の VOLUME つまみを、実際に使用するときの音量に設定してください。
- マイクの特性を精度良く計測するために、手やマイク・スタンドで下図の位置にマイクを固定してください。
その際、マイクをスピーカーへ向けたり近づけすぎたりすると、フィードバックが発生しますので、ご注意ください。
(1)角度: SA-300 の正面
(2)距離: 50 cm 程度
(3)高さ: 120 cm 以上(実際に使用するときの高さ)
(4)マイクの向き: 水平でSA-300 の方向
ANTI-FEEDBACK の SWEEP ボタンを 1 秒以上押します。
インジケーターが点滅し、「 ピッ、ピッ、ピピ、ピューン 」 という計測信号が発音されます。
計測信号は、マイクの位置やボリュームの設定に応じて自動設定されます。
※ マイクと SA-300 の間を体などで遮らないようにご注意ください。
※ 計測精度を上げるため、発音中はできるだけ静かにしてください。
計測・解析が終わり、フィードバック予防処理が完了すると、インジケーターは点滅から点灯に変わります。
- 自動計測が完了しない場合について
- SWEEPボタンを押して計測を開始しても、マイクが接続されていなかったり、音量が小さすぎたりすると、
エラー音を発音して解析を中止します。その場合は接続/設定を確認してください。 - SWEEPボタンを押して計測を開始しても、周囲雑音が大きすぎたりマイク位置が遠すぎたりすると、
エラー音を発音して解析を中止します。この場合、SWEEP インジケーターは点灯しません。 - SWEEP インジケーターの点灯中に ON/OFF ボタンを押すと、インジケーターが消灯して
アンチ・フィードバックはオフになりますが、補正結果は記憶していますので、
再度オンにすれば元の状態に戻ります。
ただし POWER スイッチをオフにすると、補正結果は消えます。 - SWEEP 計測中はパネル操作に反応しません。
SWEEP 計測中にパネル操作をした場合、その操作は計測終了後に反映されます。 - ライン入力にアンチ・フィードバックは効きません。
- アンチ・フィードバックを動作させると、音質が若干変わります。
- セッティングによっては、SWEEP ボタンによるフィードバック予防処理が完了しても、
フィードバックが抑えられないことがあります。
ご参考:
SA-300 のアンチ・フィードバックはCH 1 とCH 2 のみで機能します。
また、INPUT SELECT がMIC のときのみ機能します。