FR-2 は、蛇腹(ベローズ)の動きに忠実に、音量、音色、および演奏のニュアンスを表現します。しかし、アコースティックのアコーディオンとは異なり、内部にリードやバルブなどの機構がありませんので、蛇腹の動きや手応えは一定です。
これに対して、アコースティックのアコーディオンでは、押さえている鍵盤や左手ボタンの数、および鳴るリードの数に応じてバルブの開き具合が刻々と変化し、その結果蛇腹が動く幅やスピード(手応え)も変化します。
この違いは、アコースティックのアコーディオンを何年も弾いている方にとっては、最初は大きな違いとして認識されますが、通常しばらく弾きこむことで FR-2 の蛇腹の動き方に慣れ、容易にコントロールできるようになります。
蛇腹を持つアコーディオン・タイプの楽器類は、そのひとつひとつの構造は異なり、蛇腹の動き方や手応えもさまざまです。FR-2 は、蛇腹の動きが一定なので、たくさんの強い音を弾く場合でも、蛇腹を反さずにロングトーンや長いフレーズを弾けるというメリットもあります。
いろんな違ったタイプの蛇腹楽器を弾きこんでいる方であれば、FR-2 も多くの蛇腹タイプの楽器のバリエーションと捉えていただくことによって、FR-2 の演奏により早く慣れていただくことができます。