ピアノで様々な曲を演奏するときには、そのフレーズがどの時代のどんな楽器で演奏されたものかを知っていることがとても大切で、それによってピアノ演奏のタッチや音色が演奏者によって変わってきます。
バッハやヘンデルなどの曲を演奏するのに、その当時にオリジナルの鍵盤楽器であるチェンバロで演奏してみると、ペダルを使わないレガート表現や、フレーズ単位での強弱表現、トリルや装飾音の活かし方など、ピアノだけで練習していては気が付かない様々な表現の可能性が見えてきます。
グランドピアノと併用することで、こうしたピアノレッスンでの活用は、音楽で最も大切な表現をより豊かに、奥深いものにできると思われます。